燕市で赤ちゃんが生まれるまでに必要なお金・道具・手続き全部まとめてみた。

新潟県燕市に住んでいて、赤ちゃんが誕生するまでとてもいい経験ができたので、これから燕市で出産をむかえる方へ何を用意したらいいのか目安となる情報をまとめてみることにしました。

令和3年版なので、それ以降にこの情報をご覧になる場合は、物価や様式などに変更があるかもしれませんが、この情報で赤ちゃんが生まれて1か月検診(すこし落ち着くころ)までの流れをつかんでいただくことができたら幸いです。

目次

妊娠したかな?と思ったら

妊娠検査キットを使って調べる

通常来るはずの生理が来ない、なんだか気持ち悪い(悪阻?)と感じて気になったら、市販の妊娠検査キットを使って妊娠しているかどうかを確認してみましょう。妊娠検査キットはお近くの薬局で購入できます。

価格は
1本入り400円台~
2本入り700円台~ 

といろいろありますが、価格の高い安いによって検査結果に差が出るというものではありません。また、一度では検査結果に確信を持てないという方は2本入りを買うことをお勧めします。
一度検査してみて、半日~1日時間を経過してからもう一度検査してみるのも良いかもしれません。

このブログ筆者夫妻が買ったのはこちらです。
チェックワン 2回用 [第2類医薬品] | ウエルシアドットコム (e-welcia.com)

検査キットで反応が陽性だった場合、産婦人科のある総合病院や個人医院で受診しましょう。

産婦人科で受診する

検査キットで陽性が出たら、総合病院でも個人医院でもいいので産婦人科のある医療機関で受診しましょう。受診すると、超音波(エコー)検査等で妊娠の有無が確認できます。この時、赤ちゃんの心拍が確認できると、母子手帳と 妊産婦医療費受給者証の発行に必要な、妊娠証明書を医療機関から発行していただけます。

燕市妊娠届出書(受診医療機関名のところは医療機関から記入していただきます)

心拍が確認できない場合は、少し経過してから再度受診となります。(その場合、母子手帳と妊産婦医療費受給者証がないため2回目も診察料がかかります。)

未だかかったことの無い医療機関で診察をした場合は、「初診料」と「診察料」がかかります。
このブログの筆者夫妻は、初診料と診察料合わせて3,300円(税込)ほどかかりました。

母子健康手帳(母子手帳)・ 妊婦健康診査受診票 ・ 妊産婦医療費受給者証を取得する

妊娠が分かった後、市役所で母子健康手帳(母子手帳)・ 妊婦健康診査受診票 ・妊産婦医療費受給者証3つの手続きが必要です。市役所での手続きの時間帯は平日8時30分~17時15分の間ですが、混雑していない場合は、30分もあればすべて手続きできます。手続きに必要なものは下記の通りです。

【手続きに必要なもの】
身分証明書(免許証またはマイナンバーカードなど写真入りのもの)
保険証(念のため手続きに印鑑も持っていくといいかもしれませんが、日本政府の押印撤廃により、今はほとんど印鑑不要です。)

母子健康手帳(母子手帳)(健康づくり課:市役所17~18番窓口)

先ほどの医療機関から発行していただいた妊娠証明書(妊娠届出書)に必要事項を加筆して燕市役所の窓口(健康づくり課さん)にもっていくと、母子健康手帳が発行されます。(手続きの際には身分証明書を確認されます。)

燕市母子手健康手帳(大きさはB6用紙サイズ)

母子健康手帳は母子保健法という法律によって妊娠の届出をした人へ市町村から必ず発行されるものです。妊娠、出産、育児の過程における母子の健康状態を記録することで、医師や保健師から妊婦さんへの健康指導の基礎的な資料になったり、赤ちゃんの保護者への育児書のような役割も果たします。

妊婦健康診査受診票も取得 (健康づくり課:市役所17~18番窓口)

燕市役所の健康づくり課さんで母子健康の手続きの流れで妊婦健康診査受診票も一緒に取得します。この受診票があることによって、医療機関で定期的に受けることが必要な妊婦検診で助成対象となっている検診の費用を燕市から負担していただくことができるようになるそうです。(初回の妊産婦検診と同時に実施する子宮頸がん検診などは、居住する市町村によっては費用が発生する場合がるので、これはとても助かります……^^)

妊産婦医療費受給者証 を取得(保険年金課:市役所9~13番窓口)

母子手帳の手続きを終えたら燕市役所の保険年金課さんで妊産婦医療受給者証を取得します。日本国民は国民皆保険制度によって毎月国へ保険料を払っているため、医療機関で受ける保険適用の診療・医療行為については(6歳を過ぎたら)全額のうち3割分を支払いますが、 医療機関等(入院・通院・薬局)の窓口でこの給者証を使うとその3割負担分から、高額療養費や附加給付などの保険給付金を控除した残りの金額を全額助成していただくことができます。(妊婦検診・予防接種は対象外なのですが、健康づくり課さんでGETした妊婦健康診査受診票でカバーできます。ようするに 妊産婦医療受給者証 ・ 妊婦健康診査受診票 の二つさえあれば実質無料で妊娠・出産に関する診療を受けることができるということになります。)

妊産婦医療受給者証

県外の医療機関で受診した場合も後から助成してもらうことができます。(詳しい手続き内容はこちらへ)

出産に関する医療への手続きをしっかり行ったあとは、順調に赤ちゃんが大きくなるよう、体調管理を行ったり、出産に向けてさらなる準備を進めていきます。

手術(子宮筋腫)の関係もあり、出産の病院は新潟県済生会三条病院にしました。出産まで信頼できる個人院の先生にずっと見ていただくのも安心できますが、済生会病院のような総合病院では新潟大学医歯学総合病院の先生方等から診ていただくことができ、多角的な知見(セカンドオピニオン・サードオピニオン)が得られるという利点があります。筋腫という心配な事案を抱えつつも、当初の検診からたくさんの先生に状況を細かく教えていただき、安心して妊娠期間を過ごすことができました。

マタニティ用品をそろえる

手続きを終えたらお母さんとおなかの赤ちゃんが無事に約10ヶ月を乗り切るために必要なものを準備します。時が過ぎてみて、マタニティ用品・ベビー用品に言えることは必要なものを最低限そろえるということです。いろいろ不安になる気持ちにもなりますが、最終的に使わないような無用の長物を買わないようにご注意ください。

以下、実際に市役所での妊娠の手続き~入院前の期間に購入したものをまとめてみました。エクセルシートが欲しい人はページの最後に用意しましたのでお使いください。(筆者夫妻の子供の出産予定日が9月の中旬だったので、時期が異なるため他にも必要なものがあるという人はセルを足して使ってください。)

入院準備までは30,000円くらいあれば、なんとかなりそうです。

もちろん、これらを一気にそろえる必要はありません。名前の本は赤ちゃんの性別が分かってから買いましたし、クッションなども母体にかかる負担の状況をみて買いました。

あってよかったもの

・母子手帳ケース(母子手帳などを入れておくケース)
妊婦検診で病院に行ったりすると、出産の手引きや、検診の案内など、書類がとにかく増えるので、それらを丸ごと「ガサッと」入れられる手帳ケースは非常に便利でした。印鑑やペンなども一緒に入れておくと書類手続きの際にも便利です。

Uの字抱き枕クッション
妊婦さんのおなかが大きくなってくると仰向けで寝たりすることが難しくなてきます。母体にかかる負担を和らげるためにも、抱き枕クッションはおすすめです。(出産後は授乳クッションとしても使えます)

・妊娠線ケアクリーム
妊娠5ヶ月を過ぎたあたりからお母さんおなかの大きさが目立つようになりますが、臨月に向けて加速度的にお母さんのおなかが大きくなるので、妊娠線跡ができないように毎日ケアするクリームを使用するのがおすすめです。

安定期に入ったら

妊娠してから5か月を過ぎる頃になると、お母さんの体の中で赤ちゃんが順調に育つ準備ができた時期、いわゆる「安定期」に入ります。ずっと続いていた悪阻も落ち着く人もます(そうでない人ももちろんいます)ので、もし体調が良かったら以下のこともおすすめです。とても良い記念になります。

戌(いぬ)の日の安産祈願

日本では、妊娠5ヶ月ほど経過した(安定期に入った)戌の日に赤ちゃんの安産祈願をするという習慣があります。昔から犬はお産が軽く、多産であることから安産の象徴とされていたため戌の日に行うようです。絶対に行わなければいけないという決まりはないですが、記念になりますし、妊娠したことの節目として、また、赤ちゃんが無事に生まれてくることを祈って心を安定させるためにも安産祈願はおすすめです。

このブログの筆者夫婦は、燕市から車で約20分の所にある安産祈願で有名な、加茂市青海神社で犬の日の安産祈願を行いました。(加茂山の中にある神社本殿の境内まで、車で入っても良いというところが妊婦さんに優しくて魅力的でした。)

安産祈願の手順
1 祈願の日を決め、社務所へ連絡します。
2 指定の時間に神社へ行きます。
3 社務所で書類に夫婦の名前を記載し、初穂料(のし袋に入れたもの)を神主さんへお渡しします。
 (※初穂料は3,000円~となっています。)
4 神主さんに案内され、本殿で祈願します。(※妊婦帯がある場合は、神主さんに預けてお清めしていただけます。)
5 お守りと、御神饌等を受け取り、安産祈願は終了です。

社務所から本殿へうぐいす張りの廊下を渡るときは、なかなか霊験あらたかな雰囲気で身が引き締まる感じです。お祈りが終わると本殿で神主さんに写真を撮ってもらうこともできます。

ハッピーベビークラブ(両親学級)への参加

燕市では、妊娠6ヶ月以降~産後4ヶ月を迎える夫婦を対象に「両親学級」という教室が利用できます。現代は男性も女性も一緒に育児をする時代。生まれてくる子供のオムツ替えや沐浴のコツが学べたり、男性には妊娠中のお母さんがどのくらい大変か、実際に体に重りをつけて活動する「妊婦体験」などをすることができます。

こちらは夫婦で参加して本当に良かったと思えた教室です。

燕市保健センターで月に1回程度開催されていますが、参加人数が限られているので、早めに参加日を決めて夫婦で一緒に参加することをオススメします。

会場:燕市保健センター

両親学級参加手順
1 日時を決め、燕市保健センターに電話( 0256-93-5461)し、希望日の予約状況を確認します。
2 「バスタオル」と「内履き」と「母子手帳」を用意します。(両親学級内で使用します。)
3 指定の日時に燕市保健センターへ行き、受付を行います。

保健師さんから丁寧に指導していただけるほか、産後に頼れるサービスや機関の紹介などがあり、とても有意義な時間でした。育児は絶対に一人でするものではなく、家族や、周囲の大人たち全員でやっていかなければという気持ちになりました。

赤ちゃん用品(産後用品)の購入

安定期になったら、お母さんの体調がいい時に、少しずつ赤ちゃん用品を買いに行きましょう。お母さんが入院中にお父さんがドカッと購入してもいいのですが、物量が結構あり、チャイルドシートやバウンザー等、好みや使い勝手もあったりするので、夫婦でよ~く相談・吟味し、事前にこまめに準備することをオススメします。

最終的にそろえたものを書くと上記のようになります(生まれる時期によって多少変化があります)

上記の表の内容があれば、生まれた赤ちゃんがおうちに来てから一か月程度は困ることなく過ごすことができそうです。が、すべてをそろえると結構な価格になります。(チャイルドシート、ベビーカー等はこだわるとキリがないです)幸いにも今回、親戚や知り合いから、使わなかった未開封の粉ミルクや新生児用おむつをいただいたり、だっこ紐等をプレゼントでいただいたり、現在は使っていないチャイルドシート、ベビーラックを借りることができたため、コストをかなり抑えることができました。(全部新規で購入した場合を考えるとエライ違いです)

冒頭にも書きましたが、ベビー用品は 必要なものを最低限そろえる !です。外せないベビー用品はいくつかありますが、無用な買い物はなるべく避けましょう。(現在は赤ちゃん用品のレンタルサービスなどもあるのでうまく活用しましょう)

逆に今回、購入してよかったものは、下記のとおりです。
■哺乳瓶セット(Combi)→電子レンジで煮沸消毒できるのは本当に簡単で画期的です。
■バスケットボッシュ2レギュラー(ニトリ)→Instagramでも使用している方がいますが外出や、里帰りの時など、赤ちゃん用品をコンパクトに詰められるので優れものです(ポケットがたくさんあるところが素晴らしい)
■キャスター付き収納ワゴン(YAMAZEN)→こちらも赤ちゃんのおむつや、衣類、小物用品を種類毎にまとめて部屋の片隅に置いておくことができ、家中どこでも移動できるので優れものでした。(赤ちゃんをリビングから寝室への移動させたときなどに必要な赤ちゃん用品をすべて移動できるので非常に便利です。)

入院の準備期間に入ったら入院グッズの購入

妊娠8ヶ月を過ぎたあたりで、入院準備を開始します。(臨月近くになるとお腹の中の赤ちゃんも大きくなり、あっちこっち買い物に行くにも母体に負担がかかるためです。)以下、実際に入院2か月前くらいに購入したものをまとめてみました。

※入院は初産の自然分娩だと4~5日程度を想定しますが、筆者夫婦の場合、子宮の参道近くに筋腫が見つかり、帝王切開(カイザー)+筋腫摘出手術もあったので10日程度を想定しました。

新潟県済生会三条病院では入院時の「お産セット」が充実していて、非常に便利でした。

あってよかったもの

・ペットボトルストロー
産後は痛みを伴い、なかなかお母さんが体を起こすことも難しい場合もあるので、ベッドを少し起こした状態で、飲み物をこぼさずに飲めるペットボトルストローがかなり役に立ちました。

ストローキャップ(ダイソー)

そのほか、入院していて感じたのは、なるべく身の回りのこと(ケータイを取る・充電する、カバンの中の書類を出す、飲み物を飲む等)「手元」で完結するようにしておくことが肝心だと思いました。

入院に関する各種手続き

37週目の検診の際、医師の判断で出産を「帝王切開で行う」ということが決まった(まれに子宮に筋腫があっても出産直前に参道から移動していて直前に自然分娩ができるという場合もあるらしいです。)ので、入院に関する各種手続きを行いました。

■入院の手順説明と入院日の確定
■医師からの入院(手術)に関する説明と同意書への署名
■出産育児一時金の手続き
■限度額適用認定証の手続き

入院の手順説明と入院日の確定

帝王切開の場合、病院側の日程にもよりますが、候補日の中から出産予定日(手術日)を選択することができます。出産予定日が決まると、病院から入院~退院日までのスケジュール表をいただくことができ、入院に向けて具体的に何が必要か確認することができます。

医師からの入院(手術)に関する説明と同意書への署名

37週目の検診の時に、先生から具体的な手術の内容について説明があり、病状説明手術同意書に署名しました。病状説明の際は万が一のことも言われるので、ちょっと不安な気持ちにもなりますが、それだけリスクの伴うことを行う先生方も本当に大変だと感じました。病状説明は患者の状態についてどのように処置をするかが書いてあり、「説明をした」→「聞いた」の確認を取る書類です。手術同意書は説明を受けたうえで今回の手術を受けるかどうかを決定するものです。いずれも夫婦連名で署名しました。

出産育児一時金の手続き

出産育児一時金の手続きは、出産育児一時金の医療機関直接支払い制度についてという一枚の書類に保険証の情報を転記して提出します。(医師の説明を受けてから書類をもらうので、記入後、入院時に病院へ提出します。)

出産育児一時金 は健康保険法をもとに、私たちすべての被保険者(健康保険、共済組合、船員保険、国民健康保険などなど保険は職種によっていろいろあります)が出産したときに加入している保険団体から受け取れる手当金です。

被用者(会社員)の場合だと、一昔前は、

・入院費用を病院で全額支払って
・会社に申請書を出して
・会社が全国健康保険協会(協会けんぽ)に申請を出して
・協会けんぽが被用者に一時金を支払…

という流れで手続きがありましたが、現在は事務手続きの簡素化が進み(保険団体から病院への)直接支払制度と(病院が患者に代わって)受取代理制度ができたため、病院が患者に代わって直接協会とやり取りし、病院の窓口で請求される費用から引いていただくことができるようになりました。

(帝王切開の場合)限度額適用認定証の手続き

今回は通常分娩と異なり、手術(医療行為)を伴う分娩(帝王切開)となるため、医療費がかかります。その際、同一月内で、一定の金額を超えた分の医療費は保険団体から負担していただくことができる(高額療養費制度というものがある)ので、その認定証を取得しておくと、自己負担額を減らすことができます

手続きについては、被用者(会社員)の場合は自身の会社で申請手続きを行うか、 全国健康保険協会(協会けんぽ)などの保険団体へ直接申請をする必要がありますので、まずは自身の所属する職場に確認してみてください。

申請をすると1週間程度で限度額適用認定申請書(B6判くらいの大きさの紙)が発行されます。発行後に医療機関へ知らせておくと、請求時に請求される費用から引いていただくことができます。(限度額適用認定書は、高額な医療費がかかりそうだとなった時に申請できるので、手術が決まった時点ですみやかに申請を行うことをオススメします。)

気になる入院費の仕組み

今回は帝王切開による出産でしたので、入院費が仮に(手術費等含め)125万円だった場合どのようになるかを記述します。

燕市が妊産婦医療費を助成している自治体だったため、大変助かりました。

(25万円の保険適用外分についてはあくまで例であり、医療機関や、地域、宿泊した部屋が個室か大部屋かによっても異なります。)今回の入院を通して、燕市の妊産婦医療費制度に本当に救われました。帝王切開の手術費が制度の対象となりました。

ちなみに自然分娩の場合は、ケガや病気による医療行為ではないため、すべて保険適用外となります。目安として

【1子(単児)出産(正常分娩)の場合】(新潟県)
・分娩費 約140,000円(休日か、深夜帯かによっても変わります)
・入院料(食事・寝具含む) 1日 約26,000円
・褥婦処置料(悪露交換等)1分娩一律 約40,000円
・新生児管理保育料(衣類・おむつ・寝具料含む) 1日 約10,000円
・産科医療補償制度掛金 1子につき 16,000円

以上、時間内正常分娩で約7日入院した場合の総費用=約500,000円
出生一時金(420,000円)でカバーすると80,000円くらいは実費で支払うことになります。多めに見積もって入院に※100,000円ほどの出費が必要であることは想定しておくと良いでしょう。
(※あくまで目安であり、医療機関や、地域、宿泊した部屋が個室か共用かによっても費用は上下します。事前に医療機関に確認してください。)
自然分娩であっても入院費の部分を補償してくれる個人保険などもありますので、気になる方は子供が欲しいなと思った段階で確認しておくことをオススメします。

入院中

入院当日からも、手続きや、赤ちゃんに関することがめじろ押しです。

■入院診療計画書への署名
■新生児聴覚スクリーニング検査について
■立ち合い
■授乳や沐浴に関する指導
■こまめな連絡(コロナ禍での動き)

入院診療計画書への署名

入院当日に、看護師から説明があり、入院に関する概要(担当医や医療内容、検査内容・日程)が書かれた入院診療計画書という書類の説明があり、そこに署名します。

新生児聴覚スクリーニング検査について

これは新潟県済生会三条病院独自なのかもしれませんが、産後の赤ちゃんの耳の聞こえに関する検査を行っていただくことができます。(保険対象外のため自己負担となります)筆者夫婦は念のため検査を依頼しました。

立ち合い

今回は帝王切開と手術を伴う出産のため、立ち合いはできませんでした。また、コロナウイルス感染症の期間だったため、当然ながら制限が厳しく、生まれた赤ちゃんと面会できたのは、赤ちゃんが手術室から出てきて新生児室へ移動する間の約5分間程度でした。(それでも、生まれたばかりの子を目にできたのは幸せでした。)

授乳や沐浴に関する指導

入院中は、お母さんの体調に合わせて赤ちゃんを新生児室に預けておくことができますが、徐々にお母さんのベッドの横で、過ごすようになります。筆者夫婦の場合、退院の2日~3日前から、お母さんと赤ちゃんが同部屋で過ごすようになりました。その際、授乳のやり方や沐浴の方法を看護師さんから教えていただきました。

こまめな連絡(コロナ禍での動き)

入院中、実はこのこまめな連絡が、とても大事になります。コロナウイルス感染症がなければ、少しでも多くの時間、お父さんが病院へ行き、お母さんの話を聞いたり赤ちゃんを抱っこしたりしてサポートができるのですが、今回はそれが難しい状況でした。産後はお母さんの中のホルモンバランスが崩れ、どうしても精神的に不安定な状態になります。いつでも新生児室に預けられるとはいえ、初産ならなおさら、赤ちゃんが泣いていることにお母さんは過剰に敏感になります。LINEでもビデオ通話でもなんでもいいです。こまめにこまめにお父さんがお母さんへ連絡を取ることが本当に大事です。

退院後

晴れて退院となった赤ちゃんとお母さん、その後に少しだけ手続きを行ったら、無事、子育て生活のスタートです!

病院の請求手続

病院の請求については、病院の指示に従って支払(出生一時金を上回った)または還付(出生一時金より下回った)を受けてください。還付を受けるの場合は、職場で加入している保険団体へ請求書を提出する必要がありますので、職場へ申請方法を確認してみましょう。(生命保険等でも請求書を利用する場合があるため、保険団体への請求書は複写で提出して問題ないかも併せて確認を取ることをオススメします。)

また、市役所へ以下の手続きを行います。出生届を提出すると1回の手続きで一気に児童手当まで手続きが完了します。赤ちゃんが生まれて14日数以内に届け出を行わないと不利益になるものもありますで、ご注意ください。

市役所での手続き

■出生届
■出生連絡票
■子ども医療費
■児童手当

市役所の手続きで必要なもの
※下記を持っていくだけですべての手続きを終えることができます。
①出生届(出産した病院・医院などにもあります)
②母子健康手帳、出生連絡票(出生連絡票は母子健康手帳の一番最後のページにあります)
③認印(シャチハタでない印鑑)
④健康保険証(子供の父・母のうち年間の生計中心者である方の保険証)
⑤保護者名の金融機関の預金通帳(子供の父・母のうち年間の生計中心者である方の通帳)
⑥妊産婦医療費受給者証
⑦マイナンバーカード(または通知カード)

出生届

出生届様式(病院から右の出生証明書に記載してもらったものでないと提出できません)

赤ちゃんを住民票に登録するため、に病院から発行される出生届を記入して市役所へ提出します。手続きの場所は 燕市役所1階市民課さんになります。出生届を出す際に、燕三条FMらぢおハート(76.8Mhz)(ローカルラジオ)での新生児の名前の読み上げや、新潟日報(ローカル新聞)三条新聞(ローカル新聞)への名前の記載をするかも確認されます。問題なければ、OKにしましょう。また、燕市役所ではオリジナルの出生記念証を交付(無料)してもらえるので、記念に交付してもらうことをオススメします!

また、この時、新しく家族の増えた住民票を発行すると後々の手続がスムーズです。生まれたばかりの子供には「マイナンバーがないため、この時点でマイナンバーが作成されます。マイナンバー入りの住民票を取得しておく(手数料がかかります)と、会社での扶養の手続きを行う際に、改めて市役所に来る必要が無くなります。

出生連絡票

母子健康手帳最後
母子手帳の最後のページも提出します。

出生連絡票を提出することで出産後の赤ちゃんの生育状況を確認するため、助産師さんが家に訪問に来てくださる「助産師訪問」を受けることができます。手続きの場所は燕市役所1階 健康づくり課さんです。里帰りで出産後すぐに市外に行く方も、申請時にその旨を伝えると、里帰り先の市町村で健康相談(1回分)や、新生児の身体計測(2回分)などを無料で受けることができます。また燕市では、おむつ用ごみ袋のプレゼントを行っており、ごみ袋10ℓ(小)300枚をいただくことができます。(100均一のゴミ袋と併用すると非常に便利でたすかります。)

大量にゴミ袋をいただきました。これは助かる!

■子ども医療費の手続き

子ども医療費受給者証

燕市では子ども医療費助成を行っており、子どもが出生または燕市に転入した日から高校卒業まで(満18歳に到達した日以後最初の3月31日まで)の医療費について医療費の自己負担額(2割または3割負担分)のうち一部負担金を引いた残りの金額を助成しています。全国的に15歳の子供までとする自治体が多い中、燕市は18歳まで助成していただけるので、とてもたすかります。手続きは燕市役所1階の保険年金課さんで行うことができます。手続きが完了すると子ども医療費受給者証が交付されます。

児童手当

児童手当は国内に居住する中学校修了前まで(15歳に達する日以後の最初の3月31日まで)の児童が受けられる手当です。年3回(2月、6月、10月の10日)に支給があり、支給額は月ごとに起算されます。これについては、申請を15日以内に行わないと、1か月分の手当額を損することになりますので、出産後速やかに、確実に手続きをする必要があります。申請書は市役所1階社会福祉課さんにあります。

以上ここまでが市役所での手続きになりますが、基本的に出生届を市民課さんに提出した後はその流れで
「市民課」→「保険年金課」→「健康づくり課」→「社会福祉課」と順番に案内されるので基本的に市役所の手続きに必要なものがあればすべての手続きを一気に滞りなく終えることができます。とはいえ、混雑状況などによっては時間がかかるため、出産後はスケジュールに余裕をもって市役所での手続きを行うことをオススメします。

生命保険会社や会社への手続き

生命保険

個人で契約している生命保険会社で「自然分娩でも入院費の補償を行うプラン」や「女性特有の疾病を補償するプラン」に加入している場合は、保険の対象となり、給付金を受け取れる場合があります。契約している生命保険会社へ連絡をして確認しましょう。該当する場合は、生命保険会社から補償の申請に必要な書類が送られてきますので申請しましょう。

被扶養者(異動)届

子供を扶養にすることによって、扶養者の保険団体から保険を受けたりすることができるようになります(簡単にいうと親と同じ保険団体から子供の保険証を発行してもらうことができます。)主に、扶養者(親)の会社等で手続きを行いますが、そこで書くことになる被扶養者(異動)届には、子供のマイナンバーが必要になります。

被扶養者(異動)届 (黄色の部分に子供のマイナンバーが必要)

燕市役所市民課で出生届を出す際に、マイナンバー入りの新たな住民票を取得するのはこのためで、あらかじめ用意しておくことで、こういった手続きをスムーズに行うことができます。

お祝いなどの内祝い

出産後は親せきや職場など、お祝い金をいただく場合があります。お返しの品(内祝い)については、期限はありませんが、通念上2か月以内にはお返しするようにします。目安はいただいた金額の1/3~1/5が目安です。いただいた金額や、品物については、エクセルなどで管理しておくと、確認したり、何を買うか考えたりするときにとっても役に立ちます。

最後に

以上が燕市で赤ちゃんが生まれるまでに必要なお金・道具・手続きの全部でした。いかがでしたでしょうか。結構いろんな準備や行事、手続きがありましたが、このブログに書いたやり方や手順が絶対に正解というわけではありません。それぞれの出産の状況や周囲の環境によって多様な正解があります。

結果的に筆者夫妻は今回の出産において、

マタニティ用品・・・24,966円
赤ちゃん用品(産後用品) ・・・49,937円
入院グッズ…16,808円
計91,711円の出費でした。

入院費は出産育児一時金と、燕市妊産婦医療費のおかげで、ほぼかかりませんでした。

準備や手続きは大変でしたが、おなかの中にいるころからの子供の成長と未来へのイメージを膨らませて、お祈りしたり、買い物したり、学んでいくことはおもしろいです。また、生まれてきた我が子は本当にかわいくて仕方ありません。今回のデータは、今後燕市で子供を産んで育てたいと思った方の参考になればと思い書かせていただきました。お役に立てれば幸いです。(用品をすべてまとめたエクセルデータもあるので、よかったら是非ご利用ください。)

今日はそんな感じ!

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